また、犬と似ている部分もあり、社会性の強い生き物なので、一緒に暮らしている家族にはまさに家族のように意思疎通をとろうとしたり、一緒にいようとします。人がご飯を食べたりうとうとしていたりすると鳥も同じようにご飯を食べたり寝たりすることが多い、とても心が近く感じられるでしょう。
ただ反面、そのような行動を過度に期待したり、コミュニケーション不足になるとストレスがたまったり問題行動につながってしまいます。習性を理解したり覚悟を持ったうえで一緒に暮らすことを決意してからお迎えすることが、人と鳥にとっての幸せにつながるでしょう。
・ケージ
・ケージ収納用ラック
・止まり木
・エサ入れ、水入れ
・温湿度計
・保温器具
・サーモスタット
・キッチン用計り
主食としてのペレットが月にだいたい2000円ほどなのでそこまで高額にはなりません。
その他、野菜や果物を少量、おやつやご褒美のためのシードやナッツを買っておきましょう。
意外とエサ代はかかりません。
・電気
常時かかる費用として一番大きいのは電気代となります。冬は1日中、春秋は夜間保温する必要がありますのでヒーターの電気代がかかってきます。夏場は保温は必要なくなりますが、部屋が暑くなり、換気だけでは追い付かない場合はクーラーを使う必要がある家もあります。
・健康診断や爪、くちばし切りなどの定期的な病院代
健康診断は異常の早期発見をすることができます。重症化すると治療が長引いたり手術が必要となってしまい、病院やお世話の必要性が増えてしまうので愛鳥のためには年1回連れていくと良いでしょう。
その他、そのついででもよいとは思いますが、長く伸びてきた爪やくちばしを整えてもらったりもする必要があります。
・受診、入院、手術などの病院代
いつもと様子が違っていたり、体調不良の感じがあれば病院へ行きましょう。獣医さんのアドバイスが一番です。あらかじめ鳥を治療できる病院をできれば二つ探しておくと良いでしょう。
・その他必要に応じて
そのほか、数泊の不在のためにペットホテルを利用することができます。
また、長生きもするので医療費の負担を受けられるペット保険に入ってもよいです。
毎日のお世話
・エサと水と副食の交換
・床の紙の交換
・便や羽、その他異常の確認
・日々の軽い掃除
・温度チェック
・放鳥
定期的なお世話
・体重測定
・ケージの清掃、消毒、熱湯消毒
・水浴び
飼い主側の生活の変化(出産、結婚、引っ越し、転勤転職による勤務時間の変化、介護)などがあって愛鳥にとっても生活リズムや環境が変わってしまいストレスになって問題行動につながってしまう場合があります。子どもや両親、結婚相手など新しい人が家族になってそっちに人が気をとられていることも嫉妬してしまう原因になることも多いです。しかしそれはさけられないので、愛鳥との時間をできるだけ確保して、家族みんなが接してあげられるのであげればストレスの原因を取り除くことができます。
長い付き合い
小型の種類でも10年~15年が寿命で、大型になると平均80年以上生きる種類もいるので、自身の年齢や将来を考えたり、自分の子供や家族、知人に引き継いでもらう理解をあらかじめしてもらう必要もあります。
声の大きさ
トラブルでよく多いのが声の大きさです。体が大きくなればなるほどとても大きな声で叫ぶ時があります。場合によって防音対策をする必要があります。また、飼い主を呼ぶために鳴いたりすることも多いので、小型大型に限らず日々鳴き声がしても自身のストレスにならないか考えましょう。ペット禁止の集合住宅も多いのでよく確認しておきましょう。
動物アレルギーや喘息
動物アレルギーや喘息は飼ってみないと気付きにくいものです。あらかじめ検査することが望ましいです。
インコやオウムは脂粉と言う粉を体にまとっているので(特にヨウムというインコや白色系のオウムが多め)、ぜんそくや呼吸器に疾患がある方は医師の相談が必要です。
問題行動
意外とここで悩まれている飼い主さんが多いのですが、頭の良いインコやオウムは退屈を嫌います。野生下では日中は餌を探すので忙しいです。また、群れで生活して身を守っているので孤独は苦手な場合が多いです。そのためストレスで自分の毛を引き抜いてしまう「毛引き」が起こってしまう事が多いです。そのほか、コミュニケーションがうまくいかなかったり、発情期で攻撃的になったり叫び声が激しくなったりする場合もあります。その場合は適切な対処である程度改善することもできます。
個体差による得意不得意
手や肩に乗ることや、おしゃべりや口笛、芸を覚えることはほかのペットではできない経験でありそれを期待する方も多いでしょう。しかし、種類や個体差によって得意不得意が全くことなりますので必ずしも期待通りにはいかないという事を理解してあげましょう。それでも楽しいことはたくさんあるはずです。どうしてもという方は、一つの方法として、販売時に既にできるようになっている鳥や里親として購入するのも選択肢かもしれません。
去勢ができない
犬や猫と違ってインコ・オウムは去勢ができません。そのため発情によるトラブルも考えられます。メスは無精卵を産むことがあって年に数回ならまだ大丈夫ですが、それが原因で卵が詰まってしまったりすることも多いです。そのほか攻撃的になったり、叫び声が続いたり、飼育下では毛引きをしたりという場合があります。
複数飼育
普段は仲が良かったり、つがいの場合でも、発情期や何かのきっかけで攻撃的になってしまったり、交尾してしまったりするので、普段は別ケージでの飼育が基本です。