・ケージ
まずケージです。多少費用が増しますが、スチール製ではなく、できればさびにくいステンレス製がおすすめです。大型であれば間違いなくこちらの方がよく、インコやオウムはよくケージにくちばしをこすったり噛んだりします。スチール製だとすぐにさびて交換する必要があります。一方、ステンレスはこの心配はほとんどありません。将来を考えたらステンレスの方が費用面、管理面、衛生面等でよくなる場合があります。
羽を広げても問題なく、多少左右に動ける幅を最低準備したいです。尾っぽがあるので、上下も余裕がある高さを用意しましょう。
止まり木も一段高さの違うものが入れられるくらいの余裕も欲しいです。(参考価格:5000円~3万円)
・ラックやカーテン
夜間の遮光と保温効率を上げるためにケージの周りをどうするかを考える必要があります。例えば、ケージが余裕をもって丸ごと入るラックを用意して、囲って保温をしたり、カーテンをして遮光したりとすることができます。保温電球をケージの外にし、ラックの内側に設置すると愛鳥のやけど防止になりつつ保温効果も高められます。壁があることで保温のみならず防音効果もあります。
・止まり木
メインの止まり木ともう一本用意できると良いでしょう。天然木の方が場所によって太さが違うので、足の負担が一箇所にならず炎症が起こりにくくなります。また、爪の伸びすぎを防止するためのサンドパーチ(やすり状の止まり木)は足裏に悪いので使わない方がよいとする意見があります。
野生下では日々の活動中や崖や木にしがみついている時などで爪やくちばしが自然と削れていきますが、飼育下の止まり木ではあまり削れることはありません。ですので、病院でやってもらうと良いでしょう。
・エサ入れ2、水入れ
エサ入れと水入れを用意します。エサ入れは2つあると、ペレットと野菜や果物とを分けることができ、ペレットがふやけることを防げます。ふやけたペレットを好まず、カリッとした食感を好む鳥もいます。
・温湿度計
熱帯に生息することの多いインコやオウムには温度管理は必須です。また、乾燥しすぎたり多湿すぎると不調になってしまうのでもともとの生息地に近い温湿度が望ましいです。
・保温器具
保温器具は電球タイプが空間全体を温めることができます。そのほか、止まり木の横にかけ、その近くが温まるというパネルタイプがあります。
・サーモスタット
温度管理にはこれがあると温度の上がりすぎを調節したり、節電になります。特に春や秋は夜は保温が必要なものの昼間は暖かいので保温を続けていると高温になってしまいます。熱帯の生き物であっても、適温以上の高温になるとすぐに倒れてしまいます。脇を広げていたり、呼吸が荒くなっていたり、下の方の隅にいた場合はすぐに対処しましょう。(下にずっといる場合は病気の場合もあります。)
・キッチン用計り
定期的な体重測定のための道具です。また、エサの量を計る場合にも用います。1000円くらいの普通の調理用の計りで大丈夫です。
・その他順次
その他順次、病院よペットホテルに連れていくためのキャリーケース(小さいケージ)、退屈によるストレスの軽減のためのおもちゃ(フォージングトイと呼ぶ)、水浴びに用いる霧吹きなどを順次準備すれば大丈夫です。