コミュニケーション

コミュニケーション 手乗り・呼び戻し・おしゃべり・芸
コミュニケーションの基本的な考え方
インコやオウムを飼うことの大きな楽しみとして、手や肩に乗せたり、芸を覚えさせたりおしゃべりしたりしてコミュニケーションをとるということでしょう。カラスは頭が良い動物として有名ですが、インコやオウムも同等に頭が良いです。知能レベルの簡単な指標として用いられる脳化指数も、ペットでおなじみの犬や猫をも上回るほどです。動物によって楽しみ方はいろいろありますが、インコやオウムならではのコミュニケーションがとれ、人も鳥も幸せに楽しく暮らせたら良いですよね。このようなコミュニケーションは大型のインコ・オウムだけでなく、小型のセキセイインコやオカメインコなどもとっても得意です。
それらができるようになるには、野生での習性も合わせて知ることがポイントです。そうすることで無理なくそして早く覚えてくれるようになります。しかし、種類によっても個体によっても得意不得意の差も大きいですので、その場合は無理させずにそれはできないんだなと理解することも重要です。無理をさせて信頼関係を損ねてしまう方が大きな問題になるので、自分とその子にあったコミュニケーションの取り方を探していくことが幸せな関係を作る道です。
インコ・オウムと人との関係
野生下においてインコやオウムは、木の実や虫を捕獲する一方で、大きな鳥や動物に狙われないように、群れで相手をかく乱させて身を守る行動をとります。集団から外れた行動をしてしまうと、外から目立ってしまい、敵に狙われてしまうのです。そのためみんなとともに行動する、合じような動作をする、声で合図をするなどの行動をとる習性があります。
人との暮らしでは人を群れの仲間やパートナーと認識しているので、一緒の空間で一緒に行動をすることにとても安心感と喜びを感じます。
また、1人の人とばかり接することが慣れてしまうと、その人がほかの家族と仲良くしていると嫉妬をしてしまいその相手を恋敵と思わせてしまうので、普段から家族みんなで遊んであげると良いでしょう。
まずは手に乗るようにしてみよう
コンパニオンバードと一緒に暮らす上で、手に乗せるということをまずやってみたいと思うでしょう。
肩に乗るようになるのも良いですし、このように近くにいてくれることは、よりコミュニケーションがとりやすくなり信頼関係もきずきやすくなるでしょう。
また、どうしても覚えさせるのに不安な場合は、お店や保護施設であらかじめ人の手に慣らされた子をお迎えするのが良いかと思います。

STEP1. まずは手に恐怖を覚えさせず、良い印象を与えよう
インコやオウムは警戒心が強い生き物なので、慣れていない物にはなかなか近寄りません。「手」は攻撃してくるものではない、むしろ「手」があると嬉しいことが起きるというイメージを植え付けることが大切です。まずは焦らず、好きなおやつを手であげたりしているとだんだんとなれて「手」を見ただけでおやつをもらえるんじゃないかと認識してくれます。逆に、手で怒ったり、ちょっかいをだすと「手」は怖いものという印象を与えてしまうのでもってのほかです。無理やり手に乗せようとすると威嚇されたり噛まれてしまう場合もあるので無理はさせないようにしましょう。

STEP2. 腕をゆっくり出してみよう
手をケージに近づけたり入れても逃げていかないようになって、慣れてきていれば次は腕に乗ってもらえるようにしていきます。愛鳥の前にゆっくり腕を出してみます。手はグーにしておくと無難です。
鳥は上に行く習性があるので(逆に下に行こうとはあまりしない)、今の位置よりほんの少し上の高さに腕をだします。逃げたり威嚇されなければ、おやつを反対の手で見せて、腕に乗ればとれる位置に見せてあげましょう。それで乗って食べてくれれば良いですし、できなくても焦らずにまた改めて行いましょう。とにかく手や腕が出ると良いことが起きる(おやつがもらえる)と認識させると手や腕を好きになってくれます。

STEP3. ちょっとした進歩でも喜ぼう
餌をとるために一瞬でも腕に乗ってすぐに止まり木に戻ってしまうかもしれません。しかしそれはとても大きな一歩で、愛鳥からしたら未知の腕という物体に乗ることができたわけです。それを繰り返して、腕に乗っても何も悪いことは起こらない、おやつを食べることができるという良い印象をのこしてもらいましょう。また、人が喜ぶというリアクションをすることで、愛鳥も自分が仲間に注目されたと認識されます。自分に仲間が意識を持ってもらうということは生存本能からもとても嬉しいことなので、良いことをしてくれたらどんどん褒めてあげましょう。

STEP4. ケージから出してみよう
腕になれたらゆっくり出してあげたり、おやつをあげたりしましょう。基本的な考え方は、これまでと同様で○○をしたら良いことが起きる、または褒めてもらえるという印象を与えることです。
その後は腕や肩の上の愛鳥に声をかけてあげたり、おやつをあげたり楽しい時間を過ごしてあげると外が楽しみになっていきます。
今後、外が楽しくなるとケージに帰ることが嫌になってしまうこともあるので、そういったときにもおやつで交渉することも手段となります。
また逆に、特定のもの(手や携帯できるパーチ)に乗るとケージに帰されるというマイナスの印象を与えると逆に乗ってくれなくなるので注意が必要です。

呼び戻しをできるようにしてみよう
呼び戻しとは、その名の通り、名前を呼んだり声をかけると自分の方に戻ってくるということです。
万が一、外に出てしまった場合、トラブルが起こりそうな場合に役に立ちます。
それだけでなく、読んだら近づいてくるのは信頼関係ができている証拠ですし、なにより嬉しいですよね。

STEP1. まずは声をかける習慣をつける

まず、愛鳥と接している時間はいかがでしょうか?放鳥してあげているとき、普段同じ部屋にいるとき、声をかけてあげる頻度はいかがでしょう?とても基本的なことですが、コミュニケーションの数は信頼度ととても関係します。名前を呼びながら、いろいろ声をかけてあげましょう。

STEP2. 褒めてあげる

鳥は賢いので、単語を区別することができます。その名前を呼ばれると良いことが起きるという認識を持たせてあげることがコツです。 最初の段階として、名前を呼んだとき、こっちに注目するようであれば、大げさにでも喜んであげたり、おやつを与えてあげると鳥はとっても喜びます。仲間に注目されるということは、群れで生きる習性がある生き物にとってはとても大事なことなのです。

STEP3. 日常的に習慣にしましょう

特別な方法があるわけではなく、習性を理解することが重要で、その感覚は徐々につかむことはできると思います。焦らず、とにかく声をかけてコミュニケーションをする頻度を増やしてあげてください。
くれぐれも、名前を呼ぶ→怒られる・ケージに帰される などの悪い印象は与えないようにしましょう。

言葉を覚える
インコやオウムとの暮らしのなかで、言葉や口笛のまねをさせてみることは大きな楽しみのひとつでしょう。
そもそもインコやオウムは人間の言葉を覚えるのでしょうか?
まず野生の群れの中では、鳴き声によって仲間とコンタクトをとっています。危険の回避からもこういったコミュニケーションはとても大事な習慣なのです。
その他にもヒナの時も元気よく鳴いて自分の存在をアピールしないと親鳥からの餌をもらうことができなくなってしまいます。
このように鳥にとっては鳴き声でのアピールは、生きるうえでとても重要なのです。なので、人との暮らしの中では、
家族である人に関心を持ってもらうために、家族と同じ言語を使って仲間の意識を共有しようとします。ですので、
家族がそれに対してとても喜ぶ(=反応する)ことは愛鳥にとってはとっても嬉しいことなのです。

POINT1. まずは覚えさせたい言葉が愛鳥に何度も届き、印象に残っているか

基本として、覚えさせたい言葉は愛鳥にとって何度も耳にさせる必要はあります。定期的に使っているワードであると
理解し、繰り返し聞くことによって頭に残ります。さらにできれば、家に帰ったとき、部屋に入ったときなど、愛鳥にとって印象に残るタイミングで言葉を発すると残りやすいです。
ヨウムなど、おしゃべりが得意な種類は、シーン別やこちらがかけた言葉によって返事の単語を変えることまでできる鳥もいます。これは種類や個体差で大きく違います。また、オカメインコのオスように言葉よりも口笛の真似をする方が得意な子もいます。

POINT2. 飼い主が喜んでいるか
最初は、言葉にならなくても何かモゴモゴしゃべろうとしている場合があります。そんなときは少しオーバーでもいいので喜んであげたり、ご褒美のおやつをあげると、愛鳥も飼い主が喜んでくれていると理解して、より言葉をしゃべることに関心を持ちます。また、言葉を発することができた後も、継続して使ってほしい言葉であれば喜んであげましょう。
逆に使ってほしくないような言葉を覚えてしまった場合は、無反応でいたほうが良いです。

POINT3. 遠くから覚えさせたい言葉を発する

飼い主に関心をしっかり持っている関係性になっていれば、飼い主が家の中にいることが分かっていて、少し離れていたり違う部屋にいる場合、愛鳥は気になって意識が人に向いていることが多いです。そこで、遠く離れたり違う部屋から言葉を発すると印象に残りやすくなります。

POINT4. 呼び鳴きをする習性を利用する

POINT3.と特徴は似ていて、今度は逆に飼い主が見えないところや離れたところにいると、飼い主の関心のありそうな言葉を用いて気を引こうとします。この特性を利用して、しゃべってくれた場合は大げさに喜んだり反応してあげてその言葉を定着させてあげましょう。 呼び鳴きをされたくない場合は反応しないのが無難です。
愛鳥が言葉を発するタイミングとして、人と面と向かって発するというより、人が離れている時にしゃべる子はけっこう多いです。話しかけた言葉に対して語り返してくれるというのはとてもうれしいことですが、鳥にとっては近くに人がいる場合は目的を果たしているため全く喋らないというパターンはよくあります。(ほかの人の動画を見ても、定点カメラで撮影した動画をよく見かけると思います。これはわざと人が離れて呼び鳴きを固定カメラで撮影しています。)
ひたすらぶつぶつ喋る姿を見ているのも面白いものです。

芸を覚える
元少しあり・未記入

POINT1. まず物に対する警戒心、恐怖心をとりのぞくところから

未記入

POINT2. 物や事に関心を持たせたい

未記入

POINT3. 言葉と同様、褒めたりメリットを与える

未記入

コミュニケーション全般でのポイントと注意点

POINT1. 日ごろからコミュニケーションをとる

コミュニケーションをとるために信頼関係が必要で、そもそも飼い主に気に入られたいと思ってもらうことが大切です。

POINT2. 大げさにでも褒めてあげる

何かしてほしいことをやってくれた時や、やろうとする姿勢が見えたときには思いっきり褒めてあげて、飼い主が喜んでいるということがしっかり伝わるようにしましょう。ご褒美のおやつも同じように活用します。

POINT3. 若いうちが覚えやすい

人も同じですが、若い方の時の方が好奇心が強いです。そのためおもちゃ(モノ)に対しても人とのやり取りに対しても興味を示す行動が多いです。そのような特徴はありますが、年齢に関係なく鳥はコミュニケーションを大切にするので年齢のことよりも人と鳥が楽しく信頼関係を作っていくことが最も重要になります。

POINT4. メスよりオスの方が覚えやすい

もちろんメスも言葉を話したり芸はできますが、鳥はオスがメスに気に入られたいと思う気持ちが強く、積極的にアピールするため、飼い主に対しても、おしゃべりや芸を通して人にアピールしようとする傾向が強いです。

最後に

元少しあり・未記入

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